vanuatu6

　　　　あけましておめでとうございます。
　　　　　　　　　　　今年もよろしくお願いします。
　石原の賄い婦の郁子です。今年も変わらず駄文をお送りいたします。お暇な方はもちろんのこと、このところストレスのたまっている方もどうぞご一読を。もっとストレスがたまるかも？しれませんが。
　
　◎ジョージのこと
　ニュージーランド系のＷ銀行には、バヌアツ人で、ちよっと女形系の行員がいる。彼の名前はジョージ。４０才くらいで、聞くところによると奥さんとお嬢さんがいるそうな？。主人の勤め先のマラポワカレッジ出身で、フジーにあるＵＳＰ（南太平洋大学、バヌアツには法学部がある）のファイナンスを卒業。インテリなのである。フジーの男性はスコットランドと同じようにスカートをはく。それも黒か紺の巻きスカート。チョット見はタイトスカートのよう。これが男性の正装なのだそうだ。
　バヌアツのＪＩＣＡ関係者はＷ銀行と契約している。主人とＳ氏と私とで、もろもろの契約をしたとき担当したのが彼だった。初対面はどう見ても男性。書類をテキパキ処理している彼の小指は立っており、声はやさしく小さい。的確に指示を出す彼が席を外したとき私たちが見たものは、彼のスカート姿だった。その時はまだフジーうんぬんは知らなかった。”えっ！あの人女の人？”そういえば・・・・”三人とも妙に納得したけど半信半疑だった。ＪＩCＡのシニアボランティアの中にもスカートを履く男性がいる。フジーで買ってきたというそれは,まさしくジョージが履いていた黒のタイト。”涼しいよ～”と言うその人は、全然女っぽくないけど、話し相手をジィーと見て話す癖はなんとなく・・・・。私はそっち系の男性は嫌いな方だったけど、年のせいか？どうしたことか、ジョージが好きなんです。彼の流し目とチラチラと振る手の指の感じがかわいくて、主人がＷ銀行へ行く時は必ずついていってカタコトの話をする。もう私にはどこを探してもないあどけなさの混じった女らしい仕草！それでいてイヤミがなく純粋っぽい黒い瞳の黒い顔！
　　又会いに行こう！古きよき時代の日本女性に？
　　そして、フレンドリーな流し目の笑顔に！

　◎ゲコー（ｇｅｃｋｏ）のこと
　キッキィキィキィキィー。甲高い声でないているのは、長さ約１２センチのゲコー（ヤモリ）である。最初私は鳥だとばかり思っていた。ホテルの中で見たのは、小さくて細い薄土色模様のトカゲ様。害虫を食べてくれ人に害がないので、誰も捕まえたりしないようだ。夜行性でアチコチからキィキィキィー、。キュキュキュー。キャキャキャー。今夜は満月。これぞまさしく”月光の曲”
　　　
　◎アパートメントのこと
　約２ヶ月過ごしたホテルを出て小さなアパートメントに引っ越ししました。鉄筋の２階建ての２階。下２軒、上２軒で周りはすでに入居していて全員オーストラリア人です。２寝室、居間、台所、バス、トイレと、こじんまりしており５００坪ほどの共同庭から海に出られ大きなマンゴの木がいくつもあります。
　１２月１０日引っ越し。来てみるとまだ手直ししなければならないのが３０カ所もありました。トイレの水は流れっぱなしでそのためカンジンなときに流れない！ｅｔｃ。何もかもゆっくりで、約束した日に業者がやってくるのは稀。プロパンガスの接続にも１週間もかかりました。シンボウ強くこれからも交渉していかねばなりません。日本はイイナ。日本は！
　
　◎ご近所のこと
　１階にはジョンとダイアナ。フィリップとジャネット。２階にはトレボーとルイスと息子。全員オーストラリア人である。隣のトレボー夫妻は56と５４才。、１年の休暇をバヌアツで過ごしている。今年の６月には帰国する。高三のハンサムな男の子は、私立のリセ(フランス系高校）へ通っている。長男は社会人。長女は大学生で二人ともオーストラリアにいる。”お金持ちなの？”私の遠慮のない質問にご主人は”そうだ”と答え、妻は”そうではない”と言う。お金持ちはこんな小さなアパートメントなんかには住まないと私は思うのだけど・・・・・。彼はモーターボートを持っていて１日に２回は泳いでいる。夕方にはバンジョーをつま弾き、家事もよくして私たちにもやさしい心遣いをみせてくれる。１年もの長い休暇なんて日本人なら耐えられない（？）かも。フランスで３ヶ月休暇をすごしたこともあるトレボー夫妻はフランス語も堪能である。
　私たちの階下に住んでいるのはジョンとダイアナ夫妻。３人の子供はオーストラリアにいるという。ジョンはリタイア後ボランティアとして、バヌアツの内務省に勤め、ダイアナは週３回フランス大使館で働いている。見るからにインテリ風。２５日のクリスマスに主人と私を招待してくれたのはこの夫妻です。午後１時からテラスでパーティが始まり彼のボランティア仲間や、ピースコープやVSO（イギリスのボランティア団体）の人達など約１２人。それぞれのもちよりの御馳走をいただきました。ワインで乾杯後話のスピードが早くなり、私たちはさっぱりと会話にはいれません。皆が笑っているのに笑えないのです。３時に一度お開きになり私たちはホットして帰宅しました。パーティはそれから夜１０時頃まで続いたようです。
こんなについていけない日本人を仲間に入れてくださったジョンとダイアナに感謝です。神のお恵みを！
　もう一軒はフィリップとジャネットです。彼らにも子供がいるのですがボーディングスクール（寄宿）にいるようで、このクリスマス休暇に中学生ぐらいの女の子が泊まりに来ていました。フィリップはヨーロピアンバンク、ジャネットは英国領事館勤務、共働きの４０代の夫妻です。カヌーを持っていて、あまり話をしたことはないのですが会うと必ず挨拶してくれます。
　３軒ともみんな泳ぐのが好きで、庭つづきのビーチから颯爽と泳いでいます。泳がないのは私ひとり。（プールなら泳いでみたいなぁ。）思いがけず１つところに住むようになったアパートメントの人達とこれからも仲良くやっていけたら・・・・と思っています。

　◎日本人と中国人
　首都エファテ島に住む日本人は６０人くらい。中国人はその１００倍はいるようです。先日テレコム（バヌアツの電話会社）の配線係りの人が、我が家の接続に来ました。なかなか気のよいバヌアツ男性で、年は30歳。まだ独身。お腹が出ていたので中年だとばかり思っていました。日本女性がお好みで、知り合いはいないか？としきりに聞くので、”中国人は、いっぱいいるよ。顔もそっくりだし。・・・”と言うと、”中国人は皆かたまって住んでいるからイヤなんだ。日本人はひとりで村の中にも入ってくるからイイ。”(青年海外協力隊のこと？）　ふーん。そうなの。
　次に日来た配管工（トイレの水が止まらないため）の人も同じことを言っていました。彼は子供が5人いるのに妻が病気で死んでしまったという。後妻にはぜひ日本女性を！とイヤに熱心である。
　　　バヌアツにお嫁に来たい人はいませんか？

　バヌアツでの生活ももう3ヶ月になりました。毎日暑くて(26度ぐらい）　Tシャツ短パンスタイルです。風はとても爽やかですが。
　もうすぐ雨季もおわります。バヌアツへ是非おこしください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　郁子